大町市議会 > 2022-09-21 >
09月21日-06号

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  1. 大町市議会 2022-09-21
    09月21日-06号


    取得元: 大町市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-28
    令和 4年  9月 定例会          令和4年 大町市議会9月定例会会議録(第6号)               令和4年9月21日(水)---------------------------------------          令和4年大町市議会9月定例会               議事日程(第6号)                     令和4年9月21日 午前10時 開議日程第1 常任委員会委員長審査報告、質疑、討論、採決  議案第36号 大町市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例制定について                        総務産業委員会委員長 傳刀 健  議案第37号 大町市立学校設置条例の一部を改正する条例制定について                        社会文教委員会委員長 平林英市  議案第38号 令和4年度大町市一般会計補正予算(第7号)                        総務産業委員会委員長 傳刀 健                        社会文教委員会委員長 平林英市  議案第41号 令和4年度大町市公営簡易水道事業特別会計補正予算(第1号)                        総務産業委員会委員長 傳刀 健  議案第39号 令和4年度大町市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)  議案第40号 令和4年度大町市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)                        社会文教委員会委員長 平林英市日程第2 決算審査特別委員会委員長審査報告、質疑、討論、採決  議案第42号 令和3年度大町市一般会計歳入歳出決算の認定について  議案第43号 令和3年度大町市国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定について  議案第44号 令和3年度大町市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について  議案第45号 令和3年度大町市公営簡易水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について  議案第46号 令和3年度大町市水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定について  議案第47号 令和3年度大町市温泉引湯事業会計剰余金の処分及び決算の認定について  議案第48号 令和3年度大町市公共下水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定について  議案第49号 令和3年度大町市農業集落排水事業会計剰余金の処分及び決算の認定について  議案第50号 令和3年度大町市病院事業会計決算の認定について                      決算審査特別委員会委員長 降旗達也日程第3 常任委員会委員長請願陳情審査報告、質疑、討論、採決  陳情第17号 地域高規格道路松本糸魚川道路」起点部に関する陳情  陳情第18号 松本糸魚川連絡道路に対する住民意見の集約についての陳情                        総務産業委員会委員長 傳刀 健  陳情第16号 スケートボード練習場の整備について                        社会文教委員会委員長 平林英市日程第4 閉会中の継続審査及び調査申出---------------------------------------              本会議出席者名簿◯出席議員(16名)     1番  中村直人君        2番  大竹真千子君     3番  傳刀 健君        4番  降旗達也君     5番  太田昭司君        6番  神社正幸君     7番  山本みゆき君       8番  二條孝夫君     9番  宮田一男君       10番  平林英市君    11番  高橋 正君       12番  大和幸久君    13番  一本木秀章君      14番  岡 秀子君    15番  大厩富義君       16番  中牧盛登君◯欠席議員(なし)◯説明のために出席した者 市長         牛越 徹君    副市長        矢花久則君 教育長        荒井今朝一君   総務部長       和田泰典君 総務部参事      田中久登君    民生部長福祉事務所長 曽根原耕平君 産業観光部長     駒澤 晃君    建設水道部長     古平隆一君 会計管理者      田中一幸君    監査委員事務局長   市河千春君 教育次長       竹内紀雄君    教育参事       太田三博君 病院事務長      川上晴夫君◯事務局職員出席者 事務局長       藤澤浩紀君    事務局係長      渡邉哲也君 書記         小山 学君    書記         千野恵子君---------------------------------------                本日の会議に付した事件              議事日程(第6号)記載のとおり--------------------------------------- △開議 午前10時00分 ○議長(二條孝夫君) おはようございます。 ただいまから9月定例会の本日の会議を開きます。 本日の出席議員数は16名全員であります。よって、定足数に達しておりますので、会議は成立いたしました。 なお、本日の会議に出席を求めた者は、市長、副市長、教育長及び各部長であります。--------------------------------------- △日程第1 常任委員会委員長審査報告、質疑、討論、採決--------------------------------------- ○議長(二條孝夫君) 日程第1 常任委員会委員長審査報告、質疑、討論、採決を行います。 最初に、議案第36号について、総務産業委員長の報告を求めます。総務産業委員長。     〔総務産業委員長(傳刀 健君)登壇〕 ◆総務産業委員長(傳刀健君) 当委員会に付託されました議案第36号 大町市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例制定についての審査では、委員から、育児休業を取得する回数が増えると、その分、代替職員に係る費用が増加すると思うが、財政負担はどうするのかとの質疑があり、行政側から、取得回数が増えることにより会計年度任用職員の雇用が必要になることが想定される。あらかじめ、育児休業取得者など休職者の代替職員の人件費について、予算措置を講じて対応するとの答弁がありました。 以上、出されました主な質疑について御報告いたしましたが、慎重審査の結果、全会一致で原案を可決すべきものと決定いたしました。 以上で報告を終わります。 ○議長(二條孝夫君) 総務産業委員長の報告は終わりました。 これより質疑に入ります。 総務産業委員長に対し、御質疑はありませんか。     〔発言する者なし〕 質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。 討論はありませんか。     〔発言する者なし〕 討論なしと認めます。 以上で討論を終結いたします。 これより採決を行います。 議案第36号 大町市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例制定については、総務産業委員長報告どおり原案を可決することに御賛成の方の挙手を求めます。     〔全員挙手〕 挙手全員であります。よって、議案第36号は原案どおり可決されました。 次に議案第37号について、社会文教委員長の報告を求めます。社会文教委員長。     〔社会文教委員長(平林英市君)登壇〕 ◆社会文教委員長(平林英市君) 当委員会に付託されました議案第37号 大町市立学校設置条例の一部を改正する条例制定についての審査では、委員から、義務教育学校とするメリットは何かとの質疑があり、行政側から、小学校から中学校に上がるときのギャップが緩和されることや、前期課程・後期課程の採用により小学校と中学校の学習を連携させた教育を行うことができ、成長過程に合わせた独自の教育が行われることが大きな特徴になると考えているとの答弁がありました。 以上、審査概要について御報告しましたが、慎重審査の結果、全会一致で原案を可決すべきものと決定しました。 以上で報告を終わります。 ○議長(二條孝夫君) 社会文教委員長の報告は終わりました。 これより質疑に入ります。 社会文教委員長に対し、御質疑はありませんか。     〔発言する者なし〕 質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。 討論はありませんか。     〔発言する者なし〕 討論なしと認めます。 以上で討論を終結いたします。 これより採決を行います。 議案第37号 大町市立学校設置条例の一部を改正する条例制定については、社会文教委員長報告どおり原案を可決することに御賛成の方の挙手を求めます。     〔全員挙手〕 挙手全員であります。よって、議案第37号は原案どおり可決されました。 続いて、議案第38号について、各常任委員長の報告を求めます。最初に、総務産業委員長。     〔総務産業委員長(傳刀 健君)登壇〕 ◆総務産業委員長(傳刀健君) 議案第38号 令和4年度大町市一般会計補正予算(第7号)のうち、当委員会に付託されました部分につきまして御報告いたします。 企画財政課所管事項の審査では、委員から、歳入について、B&Gの補助金で体育施設が不採択となったが、今後の対応について質疑があり、行政側から、来年度、再度要望することで所管課と調整しているとの答弁がありました。 庶務課所管事項の審査では、委員から、会計年度任用職員県市町村職員共済組合へ加入することに伴う報酬の一元管理のための補正とのことだが、会計年度任用職員の採用等に影響はないのかとの質疑があり、行政側から、各課より業務量を聴取する中で、これまでどおり必要に応じ採用していく予定としており、特に変更はないとの答弁がありました。 税務課所管事項の審査では、委員から、固定資産税における償却資産の増収について、当初見込み額と大幅に相違したその原因はとの質疑があり、行政側から、大型工場の稼働による備品や機械の試算が想定よりも多かったこと及び市内に同規模の工場がなく、比較が困難であったためであるとの答弁がありました。 まちづくり交流課所管事項の審査では、委員から、大地の芸術祭への視察内容について質疑があり、行政側から、現在十日町市で開催している大地の芸術祭へ、次回芸術祭開催と芸術文化の振興によるまちづくりの観点により視察を行うものである。現地では、地域の方との交流や大町市内に在住するアーティストの作品鑑賞などを計画しており、大地の芸術祭を通じて、次回芸術祭の機運の醸成を図っていきたい。今後、広報おおまち等で、50名程度の市民の参加者を募ることとしているとの答弁がありました。 観光課所管事項の審査では、委員から、中綱湖周辺の環境整備の内容についての質疑があり、行政側から、中綱湖周辺において、混雑時の路上駐車防止のため、環境整備として新たに交通標識の設置と駐車スペースを拡充することにより、観光客の満足度の向上に努めたいとの答弁がありました。 以上、出されました主な質疑について御報告いたしましたが、慎重審査の結果、全会一致で原案を可決すべきものと決定をいたしました。 以上で報告を終わります。 ○議長(二條孝夫君) 次に、社会文教委員長。     〔社会文教委員長(平林英市君)登壇〕 ◆社会文教委員長(平林英市君) 議案第38号 令和4年度大町市一般会計補正予算(第7号)のうち、当委員会に付託されました部分について御報告いたします。 福祉課所管事項の審査では、委員から、通所型介護予防事業の詳細について質疑があり、行政側から、本年度実施している平地区貯筋塾と同じ事業を常盤地区で行うための事業であり、対象を男性優先で進めていきたいと考えている。事業内容は、常盤のふれあいプラザを使用し、11月10日から3月30日まで毎週木曜日に計20回、定員10名で実施し、健康チェックのほか、マシンを使ったトレーニング、指導者による運動指導などを行うことにより、高齢者の自立期間の延伸を図ることとしているとの答弁がありました。 関連して、委員から、男性優先とした理由について質疑があり、行政側から、平地区貯筋塾で前期分の募集をしたところ、参加者が女性のみとなったことから、男性の参加を促すためであるとの答弁がありました。 学校教育課所管事項の審査では、委員から、小・中学校における修学旅行キャンセル料金負担について、早い段階でキャンセルすれば費用は発生しないのではないかとの質疑があり、行政側から、早い段階でキャンセルできれば費用は発生しないこともあるが、新型コロナウイルスの感染拡大により、キャンセルが直前となった場合に発生する費用を計上した。なお、負担金は、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を充てるとしているとの答弁がありました。 以上、主な審査概要について御報告いたしましたが、慎重審査の結果、全会一致で原案を可決すべきものと決定しました。 以上で報告を終わります。 ○議長(二條孝夫君) 以上で各常任委員長の報告は終わりました。 これより質疑に入ります。 最初に、総務産業委員長に対し、御質疑はありませんか。     〔発言する者なし〕 質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。 次に、社会文教委員長に対し、御質疑はありませんか。     〔発言する者なし〕 質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。 討論はありませんか。     〔発言する者なし〕 討論なしと認めます。 以上で討論を終結いたします。 これより採決を行います。 議案第38号 令和4年度大町市一般会計補正予算(第7号)については、各常任委員長報告どおり原案を可決することに御賛成の方の挙手を求めます。     〔全員挙手〕 挙手全員であります。よって、議案第38号は原案どおり可決されました。 続いて、議案第41号について、総務産業委員長の報告を求めます。総務産業委員長。     〔総務産業委員長(傳刀 健君)登壇〕 ◆総務産業委員長(傳刀健君) 当委員会に付託されました議案第41号 令和4年度大町市公営簡易水道事業特別会計補正予算(第1号)は、慎重審査の結果、全会一致で原案を可決すべきものと決定をいたしました。 以上で報告を終わります。 ○議長(二條孝夫君) 総務産業委員長の報告は終わりました。 これより質疑に入ります。 総務産業委員長に対し、御質疑はありませんか。     〔発言する者なし〕 質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。 討論はありませんか。     〔発言する者なし〕 討論なしと認めます。 以上で討論を終結いたします。 これより採決を行います。 議案第41号 令和4年度大町市公営簡易水道事業特別会計補正予算(第1号)は、総務産業委員長報告どおり原案を可決することに御賛成の方の挙手を求めます。     〔全員挙手〕 挙手全員であります。よって、議案第41号は原案どおり可決されました。 次に、議案第39号及び議案第40号について、社会文教委員長の報告を求めます。社会文教委員長。     〔社会文教委員長(平林英市君)登壇〕 ◆社会文教委員長(平林英市君) 当委員会に付託されました議案第39号 令和4年度大町市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)及び議案第40号 令和4年度大町市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)の2議案は、慎重審査の結果、いずれも全会一致で原案を可決すべきものと決定いたしました。 以上で報告を終わります。 ○議長(二條孝夫君) 社会文教委員長の報告は終わりました。 これより質疑に入ります。 社会文教委員長に対し、御質疑はありませんか。     〔発言する者なし〕 質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。 討論はありませんか。     〔発言する者なし〕 討論なしと認めます。 以上で討論を終結いたします。 これより順次採決を行います。 最初に、議案第39号 令和4年度大町市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)については、社会文教委員長報告どおり原案を可決することに御賛成の方の挙手を求めます。     〔全員挙手〕 挙手全員であります。よって、議案第39号は社会文教委員長報告どおり可決されました。 次に、議案第40号 令和4年度大町市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)については、社会文教委員長報告どおり原案を可決することに御賛成の方の挙手を求めます。     〔全員挙手〕 挙手全員であります。よって、議案第40号は社会文教委員長報告どおり可決されました。--------------------------------------- △日程第2 決算審査特別委員会委員長審査報告、質疑、討論、採決--------------------------------------- ○議長(二條孝夫君) 次に、日程第2 決算審査特別委員会委員長審査報告、質疑、討論、採決を行います。 議案第42号から議案第50号までの9議案について、決算審査特別委員長の報告を求めます。決算審査特別委員長。     〔決算審査特別委員長(降旗達也君)登壇〕 ◆決算審査特別委員長(降旗達也君) それでは、当特別委員会に付託されました議案第42号から議案第50号までの9議案につきまして、お手元に配付の報告書に沿って報告をさせていただきます。 初めに、審査の結果でありますが、報告書1ページのとおり、認定または可決及び認定すべきものと決定をいたしました。 報告書2ページから4ページまでは、審査の方法及び令和3年度決算の総括について記載をしてあります。 5ページから7ページが、各議案に対する審査の中で出されました主な意見であります。 まず、議案第42号では、過疎地域起業支援事業等補助金について、起業者が事業を継続できるよう、しっかりと状況を確認されたい。 2、八坂・明野集合団地について、入居希望者のニーズを捉え整備されるよう計画を検討されたい。 3、防災設備整備事業について、避難所において良好な環境が確保できるよう、自主防災会等と連携し、万一に備え訓練に励まれたい。 4、危険空き家は今後増えることが予想される。先進事例も含め検討されたい。 5、ケーブルテレビ運営事業について、加入者の減少が危惧されるところである。アンケート結果や番組審議会の意見を取り入れ、さらなる加入促進に努められたい。 6、空き家バンク登録推進のため、今後空き家になる可能性のある家屋に対しても先んじた対策を検討されたい。また、公開される登録情報の充実を図られたい。 7、北アルプス国際芸術祭について、3回目の開催に向け、市民の参画を促す工夫を図るとともに、芸術祭の成果として、まちづくりの推進や経済波及効果が表れる形で取り組まれたい。 8、男女共同参画について、性別にかかわらず平等に責任・権利・機会を分かち合える社会を実現するため、市のあらゆる施策にジェンダー平等の考えを反映されたい。 9、周遊バスぐるりん号について、ボンネットバスをSNSやパンフレットで周知するとともにイベントで活用するなど、乗客を増やす工夫をされたい。 10、山岳観光は大町市の観光資源として、さらなる発展の余地がある。民間で進められている伊藤新道の整備等にも注視しながら、市としての支援策について検討されたい。 11、木崎湖駐車場の管理運営について、現状はコロナ禍における観光振興策として無料開放しているが、市民が気軽に利用できるよう、条例改正も含めた管理運営方法を検討されたい。 12、交通安全対策について、市が行うべき役割を明確にしながら、さらなる啓発に努められたい。 13、スクールバス運行事業について、他県でバス内に園児が取り残され亡くなるという痛ましい事故を踏まえ、管理不十分により児童・生徒が危険にさらされることのないよう、委託業者に対し指導の徹底を図られたい。 14、生涯学習事業全般について、コロナ禍により長期休館した施設や中止した事業が多数ある。ウィズコロナを見据え、市民の機運の醸成を図るとともに、参加及び来館しやすい環境づくりを行い、事業の再開に向け積極的に取り組まれたい。 15、日本有数の山岳博物館としての魅力をさらに発信し、積極的に誘客を図られたいとの意見がありました。 議案第45号では、令和5年度を目途に公営企業会計への移行が求められている。将来を見据え、施設の維持が困難になることのないよう、事業の適正規模を見極め、健全経営に努められたい。あわせて、安全かつ安定的な水道水の供給に努められたいとの意見がありました。 議案第46号では、居谷里水源については、引き続き安心・安全な水が供給されるよう調査・検証し、保全管理に努められたいとの意見がありました。 議案第50号では、1、経営健全化計画が、資金不足の解消など一定の成果を得て完了したことは評価に値する。今後は将来のビジョンを明確にし、課題を整理しながら、健全な病院経営に取り組まれたい。 2、第二種感染症指定医療機関としての役割を担い、コロナ禍という厳しい環境の中で職員はかなり疲弊していると推察をされる。職員の健康にも留意され、引き続き地域に密着した誠実な医療を実現されたいとの意見がありました。 8ページからは、議会における事務事業評価についての記載であります。本年度評価した事務事業は7事業であります。 評価の方向性・提案につきましては、主に事業の予算規模や対象を拡充することが望ましい「拡充」、事業を現状どおり進めることが望ましい「現状のまま継続」、事業の対象や実施手法等を改善して進めることが望ましい「改善の上継続」、事業の規模縮小または休止・廃止を含め実施手法等を検討することが望ましい「見直し」の4項目としております。 評価の結果、「拡充」としたものは、定住促進事業の1事務事業、「改善の上継続」としたものは、官民連携まちなか再生推進事業着地観光充実事業がん検診事業総合福祉センター管理事業、おいしい給食費、スポーツ振興事業の6事務事業でありました。 それぞれの事務事業に対する意見等は、9ページから12ページに記載をしてございます。 なお、本事務事業評価の結果につきましては、9月1日に議長から市長へ提出済みでございます。 以上で決算審査特別委員会の審査報告を終わります。
    ○議長(二條孝夫君) 決算審査特別委員長の報告は終わりました。 委員長報告について、各分科会長から補足する事項等がありましたら、報告をお願いします。     〔発言する者なし〕 発言がありませんので、これより質疑に入ります。 質疑は議案第42号から議案第50号まで一括して取り扱います。 質疑に対する答弁は所管の分科会長が行うことといたします。 ただいまの決算審査特別委員長の報告に対し、御質疑はありませんか。     〔発言する者なし〕 質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。 これより討論に入ります。 議案第42号、議案第46号及び議案第48号につきましては、討論の通告がありますので個別に行い、他の議案については一括で行います。 議案第42号について、順次発言を許します。 最初に、宮田一男議員。賛成ですか、反対ですか。 ◆9番(宮田一男君) 反対です。     〔9番(宮田一男君)登壇〕 ◆9番(宮田一男君) 議案第42号 令和3年度大町市一般会計歳入歳出決算の認定について、委員長報告に反対の立場で討論を行います。 日本共産党大町市議団は、令和3年3月議会において、令和3年度予算は、コロナ禍の中でコロナから市民の安全と安心を担保し、感染からどう守るか、疲弊した地域経済をどう立て直すかが問われているとして、国際芸術祭関連の予算について反対との立場から、一般会計予算に反対をいたしました。 令和3年度の決算状況を見ますと、予算現況に対する執行状況は、歳入が100%、歳出が95.5%となっています。コロナ禍で市内経済が疲弊している中、予算に対して10億円が未執行となっていることは、市民要求に応える市政運営が不十分であり、また、未執行額が前年度より24.3%も増加していることも問題です。 次に、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の使途については、特定項目に偏重した支出となっており、農業軽視と言わざるを得ない支出状況です。 次に、国際芸術祭は延期の末、実施されましたが、コロナ禍での実施で海外からの観光誘客もかなわず、市民参加の取組も制限され、ボランティア募集も制限せざるを得ない中、50日間の長期に及ぶ開催期間中の運営を市職員の動員によって乗り切ることになりました。短期間の行事について、市職員が運営の一部を担うことは従前から行われていたことであり、業務の一部として実施していたことですが、50日という会期期間中の全てにわたって運営に従事するという事態は異常であります。 また、市職員が担ってきた業務は本来ボランティアが担うべき業務であり、それに対する経費は実行委員会から支出されるべきものです。市は職員に、労働の対価として賃金を支払っているわけですから、延べ2,000人を超える派遣職員の費用を実行委員会に請求し、支払いを受けるべきです。例えば、出張や研修という名目で派遣されたのであれば、その都度業務命令があり、復命がされなければなりません。 以上、市民の立場に寄り添い、耳を傾けての市政運営を求め、決算に反対の意見を表明し、討論を終わります。 ○議長(二條孝夫君) 次に、大竹真千子議員。賛成ですか、反対ですか。 ◆2番(大竹真千子君) 賛成です。     〔2番(大竹真千子君)登壇〕 ◆2番(大竹真千子君) 議案第42号 令和3年度大町市一般会計歳入歳出決算の認定に賛成の立場で討論を行います。 令和3年度一般会計決算では、自治体財政の健全化を示す実質公債費比率をはじめとする4つの指標は、ともに良好な結果であると認めるところであります。単年の努力のみならず、毎年度の予算管理に意を配し、中長期的な観点から安定的な財政運営に努めてきた、その積み重ねの結果が財政の健全化につながっているものと考えます。 一方で、健全な財政状況を保つことは必要でありますが、大町市が市民の皆さんに対し、どのような施策・サービスを行ってきたのかを考えることが重要であります。 令和3年度におきましては、これまで企業誘致を推進してきた結果として、1社の新設、2社の増設という大きな成果がありました。新たな企業の立地につきましては、すぐに市民の新規雇用には結びつかないところではありますが、前期基本計画のテーマであります「活力あふれる産業と地域の魅力を活かしたにぎわいのあるまち」にふさわしいものであり、経済波及効果や地域のにぎわいの創出など、大町市が受ける恩恵は非常に大きなものとなります。また、将来的には、市税収入の大幅な増や市民の働く場の確保につながることも期待されます。 今後につきましては、大町の清冽な水を中心としたまちづくりに協働していただき、循環型社会の構築などに共に取り組んでいただけるよう進めていただきたいと思うところであります。 そして、もう一つ、芸術文化振興事業、北アルプス国際芸術祭2020-2021の開催であります。長引くコロナ禍において開催が危ぶまれたところですが、実行委員会内に新型コロナウイルス感染症対策特別部会を設置し、あらゆる方向から知恵を絞って工夫をし、徹底した感染対策を講じ、来訪者やスタッフを感染症から守っていただいたことは、非常に大きな成果であると考えます。 また、期間中、3万3,892人の方、延べにすると14万6,304人の方に来場していただきました。観光誘客による交流人口や関係人口の増加につながり、コロナ禍で静まり返っていた町なかには、にぎわいによる活気がよみがえり、マップやカメラを持ち、個人や家族、仲間でサイトへ移動される方、町なかを散策される方が多く見られました。来訪者の満足度についても、約90%の方に満足をしていただき、芸術祭への再訪意向度についても77%の方が前向きであったことから、リピーターの創出につながっております。 経済効果の分析では、大町市における観光消費総額が2.1億円との報告があり、さらには、各メディアの情報発信による大町市の知名度向上やその広告効果額は非常に大きなものであり、コロナ克服・大町再生のための経済対策となったものと考えています。 3回目の開催に向けては多くの課題があると考えています。今回の芸術祭では、コロナ禍の影響により十分な成果が上げられなかった市民と来訪者との交流の場の提供、市民参加による地域づくりへの足がかりなどの課題があります。北アルプス芸術祭の開催趣旨をもう一度顧みていただき、3回目の開催においては、単なる集客や経済効果だけではなく、郷土や文化に誇りを持ち、心から地域を愛する人を育てる芸術祭になることを期待しております。 長引くコロナ禍は、まだ先の見通しが立ちません。市では、新型コロナ地方創生臨時交付金などを活用し、各種の支援策を講じてきましたが、まだ市内経済は疲弊し、苦しい状況が続いています。文化芸術振興策は、コロナによって打撃を受けた経済の回復に資するものであることはもちろんでありますが、何よりも私たちの経済活動のみならず、全ての社会活動を推進するための活力と創造性を育む重要なものと考えております。 コロナ禍において、市税をはじめとした財源確保が不透明な状況下において、今後、学校再編や国民体育大会の開催など大型事業が続く中、財政運営の正念場であると感じています。今後も非常に厳しい財政運営をしていかなければならないわけですが、さらなる市長の手腕に期待を申し上げて、令和3年度一般会計歳入歳出決算に対しまして、委員長報告に賛成の立場で討論といたします。 議員の御賛同をよろしくお願いいたします。 ○議長(二條孝夫君) 次に、平林英市議員。賛成ですか、反対ですか。 ◆10番(平林英市君) 反対です。     〔10番(平林英市君)登壇〕 ◆10番(平林英市君) 議案第42号 令和3年度大町市一般会計歳入歳出決算の認定について、認めることができず、そして反対の討論をいたします。 大きく分けて3項目に反対の理由があります。 1項目めは、工場等誘致振興条例による助成事業であります。 条例の第1の目的には、市の産業の振興と雇用機会の拡大を図ることを目的とするとあります。そしてまた、令和3年度決算の成果説明資料には、市民や移住希望者に安定した働く場所を確保して、安心して住めるまちにして人口減少を食い止める、こう書いてあります。 令和3年度に該当した企業は、みすずコーポレーションとアサヒコ食品の2社に、助成金として3億570万円の助成をしています。特にみすずコーポレーションには、新設ということで、条例に基づいて、限度額の3億円の助成をしているわけです。新規常用雇用者は、市内からたったの11人であります。 サントリーについては、助成額3億円を決定して、今後の増設分では、合計の限度額4億円になる可能性があります。新規採用は、サントリーに至ってはたったの3人とのことです。本当に条例に合う雇用の場確保になっているか疑念が残ります。 いずれの企業も、大町市の豊富で清涼な水を求めて進出した事業所であり、助成金の額が誘致のきっかけでないことは明瞭であります。私は当初から、企業進出の初期施設投資助成、限度額3億円は膨大過ぎるとして、疑問を抱いてきましたが、ここに来て一層の矛盾を感じています。まさに今、条例を改正して、コロナ禍で苦境にあえでいる中小既存企業をもっと支援する政策を取るべきであります。 2項目めは、第2回の北アルプス国際芸術祭の問題です。 私は、コロナ禍の危険を伴う芸術祭は中止すべきことを再三申し上げてきました。感染拡大の波が収まり無事故であったことは、本当にラッキーだと思いますが、芸術祭を実行したことで、市民にも疑念の波紋が広がったわけです。 特に、コロナ禍でボランティアが不足して、市職員に負担がかかったことであります。今回の職員のアンケートには、7人の問題提起の文言がありました。その一例を挙げますと、本来は民間事業として市民や民間団体が中心となって行う事業、それなのに、行政が主体で市職員の負担が多く、業務の支障が大きかった。 また、別の意見は、職員ありきの開催となって、全庁の業務に影響があった。アートサイトに時間を取られて、その日の夕方や翌日、机の上に雑然と置かれた書類、げんなりして愕然とした気持ちになる。このような状況では、他人を思いやる気持ちを失って、殺伐とした職場環境になってしまう。 また、ほかの職員は、コロナ禍における外出自粛や人流を抑える時期の開催は、市民感覚として問題が残った。次回開催の是非については、市内全世帯のアンケート調査による賛否を踏まえて判断すべきだ。長期間にわたる市職員の動員は本来業務に大きな支障となる、やり方を見直すべき。チケット販売についても、ノルマによる市職員への配布はやるべきではない、このような意見が出されております。 市長は、これらの職員の意見を真摯に受け止めるべきだと思います。 私は、この3人の職員の意見に全面的に賛同できるものです。コロナの影響によりボランティアが集まらず、職員に甚大な負担を強いることになってしまいました。初めから職員の負担ありきで、開催できる状況になかったことは明らかです。 本来、実行委員会が芸術祭について、全責任で行うイベントであり、市の職員に負担をかけるべきでないことは、芸術祭開催についても、全世帯のアンケートを取って実行することは当然であります。そのような理由により、国際芸術祭に一般会計から歳出により負担する決算について反対であります。 3項目めは、マイナンバーカードの事務委任に係る負担金879万円の歳出決算であります。 マイナンバーカードの交付が始まってから6年になります。政府はマイナンバーカードを普及するためには、カードの新規取得で5,000円、カードと保険証の併用で7,500円、口座の登録で7,500円、合計2万円のポイントをつけて、多額な税金を投入しても、今現在で50%の普及率にしかなっていないとしています。 いたずらに多機能化に走った結果、個人情報の漏えいや悪用への懸念があり、特に保険証へのカード併用を行うことは、個々の医療データについては究極の個人データであり、国民に高い信頼性がなければ不信感が募るばかりであります。データはどのように利用されて、プライバシーをどのように守るか、説明責任があります。 強硬にマイナンバーカードを進める国の政策に反対し、市政においても国の言うままになるのではなく、マイナンバーカードを押しつけるのをやめて、あくまで任意であることを市民に説明すべきであります。 以上の理由で、令和3年度決算を認定できません。ですから、反対であります。そして討論を終わります。 ○議長(二條孝夫君) 次に、岡秀子議員。賛成ですか、反対ですか。 ◆14番(岡秀子君) 賛成です。     〔14番(岡 秀子君)登壇〕 ◆14番(岡秀子君) 議案第42号 令和3年度一般会計歳入歳出決算に対しまして、決算認定に賛成の立場から討論をさせていただきます。 長引くコロナ禍で独自財政の確保が困難極まる中、財政の健全化を示す財政健全化判断比率4指標のうち実質赤字比率、連結実質赤字比率は、一般会計、特別会計、企業会計を含めて赤字ではないことから、数値が出ていないところでございます。 また、市全体の財政の中で、公債費など借金を返す割合を示す実質公債費比率は0.4ポイント上昇の8.1%となりましたが、これは北アルプスエコパーク建設費の償還が始まったことによるものであり、許容の範囲内で危惧されるものではなく、借入金や将来支払っていく負担額が現時点でどの程度であるかを示す将来負担比率は3.3ポイント改善し45.3%であり、良好な状態を示しております。 令和3年度の実質収支額は、8億5,400万円余の大きな黒字となっています。これは交付税の増が大きな要因ですが、日頃から歳出の削減や事業の選択と集中、多様な財源の活用に努めてきたたまものと考えます。厳しさが増す財源確保は、これからの財政運営に大きな課題でありますが、しかし、市税全体の収納率は97.7%で、前年より0.9%改善していることは高く評価するところであります。 ふるさと寄附金は、令和2年度以降、大幅な収入増となっており、令和3年度におきましても、前年度より6.9%増の1億3,000万円余となっております。これまでの改善と工夫が実を結び、大幅な収入増となっていることは非常に喜ばしいところであり、大事な財源の一翼を担っている。これからも財源確保のため、引き続き改善と工夫をしていただきたい、そんなふうに思います。 歳出においては、新型コロナウイルス感染症対策に注力した年となり、感染対策・重症化予防のためのワクチン接種が県内でもいち早く開始となり、市民の命と健康を守るため、今なお取り組んでいるところでございます。 先行きの見えないコロナ禍により低迷した消費を喚起するため、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用し、がんばろう!大町応援券事業やテイクアウトフェア、宿泊キャンペーンなど実施されています。また、事業者を支援するための市制度資金の拡充や事業者支援金の交付が行われ、低所得世帯や子育て世帯への経済支援のため、臨時特別給付金の支給等も行われてまいりました。 令和3年度においては、感染対策、経済対策等、多くの施策が講じられてきたところですが、感染症の蔓延や市内の消費落ち込みに加え、今後は物価高騰、円安等による市内経済の停滞や市民生活への影響が懸念されます。引き続き、新型コロナ克服戦略おおまち再生プランの着実な実行と切れ目ない施策の展開により、安全・安心な暮らしや市民の活気を取り戻すため、効率的・効果的な施策の実施に努めていただきたいと思っております。 また、コロナ対策以外にも、本格的な人口減少社会の到来など、地域社会は大きく変化しております。地域再生への取組の一環として、交流人口増へつなげるため、コロナ禍ではありましたが、北アルプス国際芸術祭が開催されました。徹底した感染対策をしての実施となりましたが、大過なく、好天にも恵まれ、19サイトで受付延べ人数14万6,000人を超えたことは奇跡的でしたし、成功であったと思われます。今後に向け、市民参加と協働と地域づくり、人づくりに発展させるきっかけとしていただくことを願っております。 持続可能な地域社会を築くため、本年度からスタートした後期基本計画、この基本理念を市民と共有し、限られた資源や人材を有効に活用して、「ひとが輝く 信濃おおまち」が実現できることを期待し、令和3年度一般会計歳入歳出決算に対しまして、委員長報告に賛成の立場での討論といたします。 議員各位の御賛同をどうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長(二條孝夫君) 次に、大和幸久議員。賛成ですか、反対ですか。 ◆12番(大和幸久君) 反対です。     〔12番(大和幸久君)登壇〕 ◆12番(大和幸久君) 議案第42号 令和3年度一般会計歳入歳出決算の認定について、反対の立場から討論いたします。 反対する主な理由の一つは、令和3年度に実行された北アルプス国際芸術祭、以後芸術祭と呼びますが、これに賛同できないからであります。 昨年の秋、第2回芸術祭がコロナ禍の中、開催されました。私は、コロナ禍の収束が見通せないときに強行する事業ではなく、一旦中止して、コロナ対策に専念すべきと提案しましたが、市長はコロナ対策を万全にして実施するとし、強行しました。 第2回芸術祭開催報告書の資料編には、大町市職員の意見が載せられています。芸術祭の問題点を指摘した多くの意見の一部を紹介したいと思います。 1、サポーター不足。前回同様、職員ありきの開催となっている。本来は民間事業として、市民や民間団体が中心となって実施すべき事業だと思う。実際の運営が市の職員なしには成り立たない芸術祭であることへの問題提起の意見であります。 私も第1回の芸術祭から、職員の動員が前提の運営は基本的に間違っていると指摘してきましたが、職員からもこのような意見、声が上がっている事態について、市長は重く受け止めるべきであるということを指摘しておきたいと思います。 芸術祭事業における職員の依存度がどのくらいであったか。運営延べ人数2,408人のうち2,302人、実に95.6%を市の職員が担っていた結果になっております。文字どおり、職員の動員が前提の運営実態であった芸術祭であるということが明らかになっています。 このことについて、市の職員は問題提起をしております。市の職員動員は職員の本来業務に大きな支障となる。また別の職員は、職員ありきの開催で、全庁の業務が停滞し止まってしまった。アートサイトに時間を取られ、たまってしまった仕事に愕然としてしまう。他の者を思いやる気持ちも消えていき、殺伐とした雰囲気になっています。また、他の職員は、職員の負担割合が高く、結果として本来業務へのマイナスの影響が見られたため、基本的な進め方について見直しが必要だと思う。本来は民間の運営する事業なのだから、市民や民間団体が中心に実施すべき事業ではないのかという職員の指摘も上がっております。 これらの問題は、芸術祭を考える会など、従前から問題点として指摘され続けてきたものであり、直ちに改めなければならない問題であると私は思います。 しかも、その上に問題なのは、補助金を出す市長と、それを受け取る実行委員長である牛越市長が同一人物であることであります。これは双方代理として違法行為に当たるという指摘もあり、この点についても、このような指摘を受けないために、直ちに改めなければならないことを指摘しておきたいと思います。 3点目、芸術祭の会場は、1つの課が1つの会場に責任を持つように運営されました。ある課の管理職の職員は、もし自分の課の職員にコロナ感染者が出てしまったら、課の業務に穴が開いて大変なことになってしまう。最悪の事態を避けるため、見学者が多くなる土日は、できるだけ管理職である自分が担当せざるを得なかった。こんなこともあって、今回は非常にきつかったと述べています。 職員にこのような思いをさせないために、どのような手だてがあるのか。コロナ禍では、このような負担をさせないよう、またコロナのリスクを避けるために、一旦中止をする決断をすべきであったことを改めて指摘しておきたいと思います。 4点目、大町市が長野経済研究所に調査委託した芸術祭の経済波及効果について、会場参加者622人にアンケート調査を行い、その調査結果から経済波及効果をはじき出したものですが、この調査用のその他の欄にはパスポート代金を記入するようになっており、金額を記入すれば、消費額に自動的に数えられる仕組みになっています。 ところが、パスポート代金は事前に投入する入場券であって、芸術祭に参加してから参加者が購入する代金、すなわち正確な経済波及効果とは性格が異なるものであり、この調査には加えてはならない金額ではないかと思います。 この金額は、622枚のアンケート調査で金額が明示されているものの合計で155万900円となり、1枚平均では2,493円となります。経済波及効果の計算と同様に、2万6,058人の参加者に掛けますと、合計金額は6,496万2,594円となり、大町市の観光消費額とされた2.1億円の実に30.93%に当たります。また、長野県の観光消費額3.1億円の20.96%にもなるもので、早速市民からは、経済波及効果の水増しに当たるのではないかという指摘が上がっております。 この観光消費額の単価の算出経過や、これを基にした経済波及効果4.0億円の算出経過について、大町市は、説明を受けていないので今答えることはできないという答弁をされました。350万円を支払って市が調査委託をした事業ですが、この成果品の内容について、これを受領した市の担当者が内容を説明できないのでは、職務怠慢という指摘を甘んじて受けなければなりません。2億円だ、4億円だという数字だけが先行して報道されていますが、多くの市民は、その経済波及効果について、その実感を全く感じておりません。 職員の意見に戻ります。経済効果や市のアピールにはイベント開催は有効だが、それが芸術祭でなくてもよい。次回開催の是非について、市民全世帯へのアンケート調査による賛否を踏まえ判断すべき。この意見には、私も全く賛同するものであり、第1回芸術祭から指摘してきた事項であります。 自分たちの意見も酌み上げてほしいと思っている大変多くの市民がいることを私は知っております。それにもかかわらず、市長は実行委員会で、第3回芸術祭を2年後の秋に開催することを早々と決定してしまいました。反対意見を含めて多くの市民の声に耳を傾けることは、市長の重い責務であります。職員の指摘を受け入れて、全市民を対象にしたアンケート調査を実施した上で、改めて市民の意向を参酌し、第3回芸術祭の実施の有無を決定すべきであります。 このことを最後に強く指摘して、決算認定の反対討論を終わりたいと思います。 ○議長(二條孝夫君) 議案第42号について、他に討論はありませんか。     〔発言する者なし〕 討論なしと認めます。 それでは、ここで、11時15分まで休憩といたします。 △休憩 午前10時58分 △再開 午前11時15分 ○議長(二條孝夫君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 日程第2の議事を継続いたします。 次に、議案第46号について、順次発言を許します。 最初に、大和幸久議員。     〔12番(大和幸久君)登壇〕 ◆12番(大和幸久君) 議案第46号 令和3年度大町市水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定について、反対の立場から討論いたします。 反対する主な理由は、令和3年度事業において、海の口崩沢地区にある大町市の水道施設用地が同地区で太陽光発電事業を計画している太陽光発電事業者の事業計画用地に組み込まれていることが判明しました。この事態に対して、大町市は、市民の財産である水道施設用地の保全を怠っている事態が発生しているにもかかわらず、適正な市有地の保全処理を迅速に取らずに今日まで至ってしまっていることについて容認できないからであります。 具体的には、大町市平字牛首17768番2、原野300平方メートル、同じく同牛首17768番3、原野298平方メートル、同じく牛首17632番2、原野106平方メートルの水道用地が大町市の水道用地として登記されているにもかかわらず、太陽光発電事業者であるJ社の事業計画用地に組み込まれていることは、住民説明会の説明書などから判明したものであります。 大町市は、この事態が明らかになった時点で、速やかにJ社及び個人の土地所有者と立会いの下、境界のくいを打つなどして、その所在の確認をした上で管理をしなければならないものです。ところが、大町市は、こうした所在の確認行為を自らは実施せずに、平成10年に作成した地籍測量図と現況が異なっている部分について、現在、市はJ社に対し、太陽光発電事業用地を確保するに当たり、法務局に備付けの地図訂正並びに地籍更正登記等、必要な手続を取るよう要請を行っているなどとして、市所有の土地の保全を自ら責任を持って実施しようとせず、今日に至っているのが実態であります。 こうした大町市の一連の対応について、住民有志は、大町市はJ社及び地主との間でくいを打つなどして、その所在を確認して管理すべきであるのに、これらを怠る事実は違法であるとして行政訴訟を起こしております。自浄作用が全く見られない大町市の対応と、事業管理者である牛越大町市長の最高責任者としての理性のある適正処理の指示がなぜ速やかに行われないのか。住民訴訟など起こされる前に、幾らでも正しい対応は取れたはずです。 市民に対する説明責任の責任は重いものがあります。市民は市の対応を厳しく監視していることを改めて指摘して、本議案の承認できない理由を明らかにし、反対討論を終わりといたします。 ○議長(二條孝夫君) 次に、山本みゆき議員。     〔7番(山本みゆき君)登壇〕 ◆7番(山本みゆき君) 私は、議案第46号 令和3年度大町市水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定について、原案に賛成の立場から討論いたします。 先日行われた決算審査特別委員会における令和3年度の事業報告では、水源地の保全対策をはじめ、老朽化した送水管、配水管の布設替え工事や配水池の更新工事など、水道インフラを支えるための事業が着実に進められているとの説明がありました。 また、昨年、市議会から提言を行った居谷里水源の保全対策については、野生動物の侵入を防ぐ柵の更新工事や表層水の混入を防止するための覆土工事が行われております。また、水質においても、丁寧な検査が続けられていることを確認いたしました。 水道法に規定された水質基準に基づき、蛇口から出る水の水質検査を実施して水道水の安全を確認するとともに、原水の水質についても、国の指針等に定められた検査回数に加えて、集水管6路線を含めた年間84回もの水質検査が実施されており、水道原水の安全も確認されております。 なお、指標菌の検出については、前年度の32%から17%へと、おおむね半減したとの報告もありました。 水源地への野生動物の侵入を防ぐフェンスの全長800メートルのうち725メートルは完成しており、残りの75メーターにおいては本年度中に完成するそうです。フェンスの効果を検証しながら、引き続き安全な水道の継続に向けた取組が進められますことに大きな期待を寄せております。 自然に恵まれ、豊富な湧水の中でも居谷里水源の水は、当市の水源の中でも古くから利用され、市内に3件ある酒蔵は、この居谷里から湧く女清水(おんなみず)とも呼ばれる軟らかい水を仕込みに使っております。居谷里の水は市内の水源の中でも、水に含まれるカルシウムとマグネシウムの含有量が極めて低い軟水であることが、日本酒を造るための酵母が穏やかに発酵するために適しており、まろやかな酒に仕上がるそうです。 さて、この議案に反対する議員からは、居谷里の水源の使用をやめ、ほかの水源に変更するほうがよいとの意見が出ておりましたが、とんでもないことです。居谷里の水源があったからこそ、今の大町市の基となった人の営みが生まれ、文化や歴史が育まれてきました。 北アルプスの峰々を控えた市内には、居谷里をはじめ、豊富かつ清冽な水をたたえる遊水池が数多くあります。これらは、私たちの生活を支え、そして命を潤す水道水として、いにしえより大切に受け継ぎ、利用してきたものです。この市の貴重な宝である水による営みが将来にわたって続けられるよう、市民への安全で安定した水の供給サービスを担う水道事業の責務は大変重要であります。 今後は、人口の減少により料金収入も減少することが見込まれ、厳しい事業運営が予測されますが、しっかりと対策を行い、健全な事業経営の継続に努めていただくことを切にお願いしまして、私からの賛成討論といたします。 議員の皆様の御賛同をよろしくお願いいたします。 ○議長(二條孝夫君) 議案第46号について、他に討論はありませんか。     〔発言する者なし〕 討論なしと認めます。 次に、議案第48号について順次発言を許します。 最初に、大和幸久議員。     〔12番(大和幸久君)登壇〕 ◆12番(大和幸久君) 議案第48号 令和3年度大町市公共下水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定について、反対の立場から討論いたします。 反対する主な理由は、大町市の下水道事業が、令和3年度決算においても今までと同様に、大町市が市の一般会計繰り出し基準に規定する経費は、地方公営企業法で規定する公費で負担すべき経費に該当するものであり、一般会計に規定する経費の全額を公費負担部分として下水道会計に繰り出しております。しかし、下水道課は、一般会計繰り出し基準で規定する経費のうち4条に該当する経費は、公費で負担すべき経費に該当しないとする独自の見解を持って、使用料で徴収をしております。 これは、4条分について、一般会計と使用者から二重に収入を得ていることになります。地方公営企業法では、使用料は公費で負担すべき経費を除くと規定しており、公費で負担している4条分を使用者から二重に徴収している行為は、違法な公金の賦課徴収に当たるものであります。また、4条分を公費負担として繰り出しておきながら、公費で負担すべき経費に該当しないと偽り、使用者からも二重に徴収した行為は、詐欺罪も適用されるものであります。 令和3年度決算では、一般会計から繰り出しを受けた4条分は他会計補助金に計上され、使用者から徴収した4条分は使用料収入に二重に計上されております。違法に徴収した4条分は、特別損益として計上し、使用者に返還すべきものであります。この決算を議会が承認すれば、議会も違法行為に加担したことになり、その責任を負うことになります。 議員各位の賛同を広く求めて、反対討論といたします。 ○議長(二條孝夫君) 次に、山本みゆき議員。     〔7番(山本みゆき君)登壇〕 ◆7番(山本みゆき君) 私は、議案第48号 令和3年度大町市公共下水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定について、原案に賛成の立場から討論いたします。 公共下水道事業は、公衆の衛生と生活環境の向上に加えて、河川や湖など下流域の水質保全を図る上で、なくてはならない事業です。市では平成の初期より、事業区域を定めて計画的に下水道整備を進めてきました。 令和3年度決算における事業報告では、全計画面積の89.5%の整備が完了し、現在は、宅地造成など土地利用の変化に伴う下水道管やマンホールなどの管渠整備や、宅内から排出される全ての排水が合流する公共ますの新規取り出しなどによる施設整備を進めていることが説明されました。 今後は、これらの取組と並行して、施設の効率的な維持管理に加え、長期的な視点で下水道施設全体の今後の老朽化の進展状況を考慮し、リスク評価等による優先順位づけを行った上で、施設の点検、調査、修繕、改築等を実施し、施設全体を対象とした施設管理の最適化を図ることで、人口減少社会に対応した持続的かつ安定した事業経営を望みます。 また、この決算報告議案で最も大切なところは、公営企業としての経営成績です。経営の健全性を示す経常収支比率や経費回収率については、ともに健全経営の水準である100%を上回っていることです。 安定した事業経営が行われている一方で、水洗化率は毎年少しずつ増加傾向にあるものの、いまだ7割台を推移しています。この原因を市は、高齢化に伴う経済的なことや空き家等の増加があるとしています。これらのことから、今後の人口減少を踏まえると、将来的な有収水量の減少は避けられませんが、引き続き下水道への接続促進に向けた取組を強化されますとともに、これまで以上に効率的な事業運営に努められますよう強く要望し、私からの賛成討論といたします。 議員の皆様の御賛同をよろしくお願いいたします。 ○議長(二條孝夫君) 議案第48号について、他に討論はありませんか。     〔発言する者なし〕 討論なしと認めます。 以上で通告による討論は終わりました。 他の議案について、討論はありませんか。     〔発言する者なし〕 討論なしと認めます。 以上で討論を終結いたします。 これより順次採決を行います。 最初に、議案第42号 令和3年度大町市一般会計歳入歳出決算の認定については、決算審査特別委員長報告どおり原案を認定することに御賛成の方の起立を求めます。     〔多数起立〕 起立多数であります。よって、議案第42号は決算審査特別委員長報告どおり認定されました。 次に、議案第43号 令和3年度大町市国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定については、決算審査特別委員長報告どおり原案を認定することに御賛成の方の起立を求めます。     〔全員起立〕 起立全員であります。よって、議案第43号は決算審査特別委員長報告どおり認定されました。 次に、議案第44号 令和3年度大町市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定については、決算審査特別委員長報告どおり原案を認定することに御賛成の方の起立を求めます。     〔全員起立〕 起立全員であります。よって、議案第44号は決算審査特別委員長報告どおり認定されました。 次に、議案第45号 令和3年度大町市公営簡易水道事業特別会計歳入歳出決算の認定については、決算審査特別委員長報告どおり原案を認定することに御賛成の方の起立を求めます。     〔全員起立〕 起立全員であります。よって、議案第45号は決算審査特別委員長報告どおり認定されました。 次に、議案第46号 令和3年度大町市水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定については、決算審査特別委員長報告どおり原案を可決及び認定することに御賛成の方の起立を求めます。     〔多数起立〕 起立多数であります。よって、議案第46号は決算審査特別委員長報告どおり可決及び認定されました。 次に、議案第47号 令和3年度大町市温泉引湯事業会計剰余金の処分及び決算の認定については、決算審査特別委員長報告どおり原案を可決及び認定することに御賛成の方の起立を求めます。     〔全員起立〕 起立全員であります。よって、議案第47号は決算審査特別委員長報告どおり可決及び認定されました。 次に、議案第48号 令和3年度大町市公共下水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定については、決算審査特別委員長報告どおり原案を可決及び認定することに御賛成の方の起立を求めます。     〔多数起立〕 起立多数であります。よって、議案第48号は決算審査特別委員長報告どおり可決及び認定されました。 次に、議案第49号 令和3年度大町市農業集落排水事業会計剰余金の処分及び決算の認定については、決算審査特別委員長報告どおり原案を可決及び認定することに御賛成の方の起立を求めます。     〔全員起立〕 起立全員であります。よって、議案第49号は決算審査特別委員長報告どおり可決及び認定されました。 次に、議案第50号 令和3年度大町市病院事業会計決算の認定については、決算審査特別委員長報告どおり原案を認定することに御賛成の方の起立を求めます。     〔全員起立〕 起立全員であります。よって、議案第50号は決算審査特別委員長報告どおり認定されました。--------------------------------------- △日程第3 常任委員会委員長請願陳情審査報告、質疑、討論、採決--------------------------------------- ○議長(二條孝夫君) 日程第3 常任委員会委員長請願陳情審査報告、質疑、討論、採決を行います。 最初に、総務産業委員会付託の陳情第17号及び陳情第18号について、総務産業委員長の報告を求めます。総務産業委員長。     〔総務産業委員長(傳刀 健君)登壇〕 ◆総務産業委員長(傳刀健君) 当委員会に付託されました陳情につきまして、順次御報告いたします。 初めに、陳情第17号、地域高規格道路松本糸魚川連絡道路起点部の予定地に関係する市民代表者ほか2名から提出された地域高規格道路松本糸魚川道路」起点部に関する陳情の審査では、陳情者による意見陳述の申出があり、陳述者から、常盤地区に予定されているインターチェンジにおいて、起点部のルート帯イメージで示されている地域周辺の住民の中には、松糸道路に対し、盛土構造に対する懸念、情報の周知不足など不安に思っている方が多い。住民の不安や疑問に応えるような説明を県や市に要望してほしいとの陳述がありました。 委員から、北アルプスの景観や田園地帯を気に入り住んでいる周辺住民からすれば、盛土構造の道路によって水田地帯を横切るようなルート帯については、生活環境を大きく変えてしまう。住民目線に立って検討を進めるべき。住民からの陳情に少しでも賛同できることがあれば住民の立場に立って行動するべきとのことから、願意は妥当と認め、採択すべきものとの意見がありました。 一方、委員から、おおむね100メートル幅の現段階で地権者を特定して、個別で説明や住宅地図に明確に表すことは時期尚早である。願意は理解するが、この道はプロセスを追って調査・検討を行い決めていかないと、不安を解消するための適切な説明はできないと考えるなど、不採択とすべきであるとの意見がありました。 以上、審査概要について御報告いたしましたが、慎重審査の結果、賛成少数で不採択とすべきものと決定いたしました。 次に、陳情第18号、大町の未来を考える会代表ほか1名から提出された松本糸魚川連絡道路に対する住民意見の集約についての陳情の審査では、陳情者による意見陳述の申出があり、陳述者から、市民への周知や意見集約を行い、透明性・公平性を持つことが必要。大規模開発におけるルート沿線住民の暮らしへのデメリットが大きいなど、説明会において市民から出された意見等の全文の公開を求め、市も独自に市民の意見を検討してほしいとの陳述がありました。 委員から、陳述の中であった、説明会での意見をプライバシーの保護という理由で県が全文公開できないのは、余計に住民に不安を与え、不信感につながるものである。大町市の将来を決めるまちづくりの根本に関わる計画には、市が主体的に独自の立場で、市民からの意見等をしっかり酌み検証し、問題があれば県へ要望していくべきであるとのことから、願意は妥当と認め、採択すべきものとの意見がありました。 一方、委員から、県は国のガイドラインに沿って、地域住民の意見集約を図りながら、慎重にルート検討を行っているものと考察する。陳情者の中でも様々な意見があることも今回知ることができたが、意見の全文公開については、法にのっとり対応し、公開できない部分もあると思う。また、県が意見等を集約し、各ルートの評価を進めている現状において、新たに市が独自で分析し、最適な対応方策や意見書を提出する段階ではないなど、不採択とすべきであるとの意見がありました。 以上、審査概要について御報告申し上げましたが、慎重審査の結果、賛成少数で不採択とすべきものと決定いたしました。 以上で報告を終わります。 ○議長(二條孝夫君) 総務産業委員長の報告は終わりました。 これより質疑に入ります。 総務産業委員長に対する御質疑はありませんか。降旗達也議員。 ◆4番(降旗達也君) 今報告いただきました、総務産業委員会のほうに付託されて、委員長の報告にあったように、慎重審査の結果、不採択ということについて、全く異論を言うつもりはありません。採択に当たりまして、ちょっと確認したいことがありますので、委員長にお伺いをしたいと思います。 この陳情の内容を見ますと、松糸道路の起点部の予定地に関係する市民の方からの陳情ということでありますけれども、この要旨を見ますと、若松地区の方々の声というものが多く出されていますけれども、これは若松地区の住民の方々の意見をまとめたという陳情のことなのか、そういったことが委員会の中で出されたかどうか、ちょっとお伺いをしたいのが1点と、また、例えば若松の地区の皆さんが今後どういった意向を持っているかとか、そういったものはまた委員会の中で出されたか、2点お伺いしたいと思います。 ○議長(二條孝夫君) 総務産業委員長。 ◆総務産業委員長(傳刀健君) 陳述者の意見がまとめられたものかどうかということのお尋ねでございますけれども、委員の中からも、住民でまとまった話合いができているかとの趣旨の質問がありました。陳述者より出た話ですが、皆でまとまっての話ではないとの回答でありました。 また、陳述者より、納得のいく説明がなく、どこを通るのか、どういった景観で造られるのか不安に思われている方がいる。みんなで集まって自分の意見を言ってもらいたい、そのような趣旨の発言がありました。 以上です。 ○議長(二條孝夫君) 降旗達也議員。 ◆4番(降旗達也君) 分かりました。 今、陳情第17号について質疑させていただいていますけれども、それで、この陳情に関しまして、委員会の中では、恐らく担当課の見解というのが出されていると思いますけれども、担当課の見解はどうだったのか、お伺いをしたいと思います。 ○議長(二條孝夫君) 総務産業委員長。 ◆総務産業委員長(傳刀健君) 担当課の見解についてのお尋ねでございますけれども、陳述の要望1については、道路構造や詳しいルート線形が決定されていない現段階においては、おおむね100メートル幅としているルート帯を住宅地図上に示すことは、住民や利用される方の不安をあおることとなり、そのような時期ではないと、そのような見解が示されました。 また、要望2については、県が示すルート帯案は、事業主体としての様々な観点や調査等に基づき、県が責任を持って選定したものであり、現在、地域の意見を踏まえながら評価作業を進めている途中である。このため、市としては、起点部が選ばれた根拠についても、今後の住民説明の場において、より分かりやすく説明するよう、改めて県に要望していくとの説明がありました。 次に、要望3についてですが、現在、いまだにルート選定や構造が定まらない段階にあり、インターチェンジにおける住民の生活に与える影響について示すことは困難であるとの見解が示されました。 以上でございます。 ○議長(二條孝夫君) 降旗達也議員。 ◆4番(降旗達也君) 分かりました。 続いて、18号の質疑よろしいですかね。 じゃ、続いて、陳情第18号について、ちょっと質疑させていただきます。 この陳情の要旨を見ますと、ほとんどの部分かな、議会とか議員の役割とか責務に対して記されておりまして、ちょっと記以下の部分と、若干ちぐはぐなような感じもしますけれども、それはさておいて、アンケートなど議員の活動や調査に対しても言及をされているという、この趣旨の議員、議会の役割とか責務について、委員会の中で何か話合いはされたのか、ちょっとお伺いします。 ○議長(二條孝夫君) 総務産業委員長。 ◆総務産業委員長(傳刀健君) 陳述者の方から、議員の責務についてですけれども、議員全員について、また議員の活動全てにおいて言っているわけではないと。松糸に関してのことであると、その辺を御理解いただきたいというような発言がありました。 委員の中から、陳情要旨の中にある議員・議会の責務について触れられたような発言はありませんでした。 以上です。 ○議長(二條孝夫君) よろしいですか。降旗達也議員。 ◆4番(降旗達也君) すみません。 先ほどの17号でも聞きました、この陳情に対して担当課の見解が述べられていると思いますが、その見解についても御説明いただきたいと思うんですが。 ○議長(二條孝夫君) 総務産業委員長。 ◆総務産業委員長(傳刀健君) 陳情の要望1についてはですが、行政情報を公開すること、住民の知る権利を尊重することが地方自治の本旨である。一方、現行の法条例にのっとって、公開条例に制限が加えられる場合もある。県が公開できない情報を市が求めることはできないとの、そのような見解でございました。 要望の2、3、4については、現在、事業主体の県が国のプロセスガイドラインに沿いながら、様々な観点や調査、住民意見に基づき、責任を持って、現在ルート選定を進めている段階である。市としても、県と連携し、地域住民の意見、要望を計画に反映するよう進めており、必要に応じて分かりやすい説明を県に求めている。市が独自に進めることは困難である。 いずれにせよ、市としては、できる限りの情報を示すよう、また市民が不安や不信感を抱かないよう取り組まれるよう、県へ引き続き要望していくとの説明がありました。 以上でございます。 ○議長(二條孝夫君) よろしいですか。 他に質疑はありませんか。     〔発言する者なし〕 お諮りいたします。この辺で質疑を打ち切ることに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。 それでは、討論に入る前に、昼食のため、1時ちょうどまで休憩といたします。 △休憩 午前11時49分 △再開 午後1時00分 ○議長(二條孝夫君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 日程第3の議事を継続いたします。 これより討論に入ります。 陳情第17号については、討論の通告がありますので、順次発言を許すことといたします。 まず最初に、大厩富義議員。     〔15番(大厩富義君)登壇〕 ◆15番(大厩富義君) 陳情第17号 地域高規格道路松本糸魚川道路」起点部に関する陳情について、原案に反対の立場で討論をします。 この陳情は、松糸道路について、大町市街地区間起点部の予定地に関する住人から、不安や疑問があるので、市議会が該当地区と個別に説明してもらうよう県と市に要望せよとしたものであります。 この陳情では、松糸道路の情報が関係者に行き渡っていない、道路建設により多くの住宅等が関わるので不安や心配があるとした上で、1、住宅地図へ起点部を示せ、2、起点部が選ばれた根拠、3、インターチェンジによる生活環境への影響についてであります。 1については、ルートが決まらないのに住宅地図へ書きようがない。それによって混乱を招くおそれがある。 2については、以前に議論し、検討済みであります。現段階では、検討した結果が今指定している形になっているというふうに解釈します。 3につきましては、インターチェンジの形状や正確な場所が未定であり、調査できる状況にない。 以上の観点から、陳情第17号については原案に反対であります。 以上です。 ○議長(二條孝夫君) 次に、宮田一男議員。     〔9番(宮田一男君)登壇〕 ◆9番(宮田一男君) 陳情第17号 地域高規格道路松本糸魚川道路」起点部に関する陳情に賛成討論を行います。 本陳情の要旨では、大町建設事務所の説明会に参加しても不安は大きくなるばかりとし、市内ルート帯の起点部に当たる住民や地権者に対して、不安や疑問に応える説明を行うよう、議会として長野県や大町市に要請するよう求める陳情です。 委員会で陳情された方から、今回の発端は、退職後、野菜作りを楽しみに畑に来る仲間から、盛土道路のインターチェンジができれば立ち退かなければならなくなるとの情報をくれたことから始まりましたと話して、4月下旬に行われた上一地区の説明会では、行政的説明で理解しにくい、なぜ盛土構造なのか納得がいかなかったとのことです。 さらに、近所の菜園仲間は、心臓疾患があり今さら引っ越しなどできない。夜も眠れなくノイローゼになった。そこで、何とか盛土道路だけはやめてもらうように運動していこうと話したら、世間の目が気になってやめてくれとは言えない。そして、その方は、それ以来畑に顔を出さなくなり、付き合いが分断されてしまったとのことです。地域高規格道路が地域コミュニティを破壊しています。 さらに陳述者は、活性化という美名の下、家・土地を取られる住民の悲哀の上に建設される盛土道路には到底納得できないと話しました。地域住民の不安、これを解消しなければ、この事業は立ち行きません。市民の理解を得るためには、十分な情報公開と疑問に応える説明が必要であり、不十分な資料による説明会、これを繰り返しても不安を拡散するだけです。 よって、本陳情を採択することを求めて、賛成討論といたします。 ○議長(二條孝夫君) 次に、山本みゆき議員。     〔7番(山本みゆき君)登壇〕 ◆7番(山本みゆき君) 私は、陳情第17号 地域高規格道路松本糸魚川道路」起点部に関する陳情につきまして、不採択にすべきとの立場から、原案に対し反対討論をいたします。 本陳情は、県が昨年9月に公表した起点部ルート帯のイメージでは、インターチェンジが想定される地域に住宅や農地が含まれていることで、これからも住み続けられるのか、家庭菜園を続けられるのか、今後の生活を不安に思われており、どこを通るのか分からない、道路のイメージができないことから、起点部に関係する住民と地権者に対し、地域及び個別で不安や疑問に応えるような説明を県と市に行うよう、議会としての要望を求める内容であります。 さて、松糸道路は長野県が事業主体です。県と共に、市はこれまで、市民参加型の計画策定プロセスとして策定された国のガイドラインに基づき、松糸道路が高規格道路として安全かつ円滑に機能するための技術的な検討に加え、事業の進捗に応じて、地域から出された意見や要望を適切に反映されるための取組を既に進めています。 実際には、昨年9月に3つのルート帯案が県から示された以降、市全体や地域別、さらには、幾つかの自治会単位での説明会を行っています。また、個別に説明を希望する地域においては説明会を行うなど柔軟な対応に加えて、広報おおまちをはじめ回覧板や有線放送、ホームページによる情報発信にも努めています。このようなことから、県と市は、既に本陳情の趣旨に従って取組を行っていると思います。 また、本陳情に掲げられている具体的な要望事項の1ですが、住宅地図上にルート帯のイメージを示した地図による説明に関しましては、現在の進行状況では、まだ詳しいルート線形や道路構造が示されていない段階ですので、個人名や事業所などの名称が記載されている地図上に直接100メートル幅のルート帯を示すことは、さらなる不安をあおるだけですので、今できることではありません。 今後、できる限り早期に調査や検討を進めて、より正確で詳細な資料を地域に示しながら、住民の皆さんの意見や要望を適切に計画に反映させるための話合いを重ねていくことが大切な取組でありますし、地域の皆さんの不安解消に向けた最善策ではないでしょうか。 また、2には、起点部が選ばれた根拠とありますが、総務産業委員会における市の説明では、県が示す各ルート帯案は、事業主体としての様々な観点や調査等に基づき、県が責任を持って選定したものであり、起点部が選ばれた根拠についても、今後説明会の場においては、より分かりやすく説明するよう改めて県に要望していくとして、具体的な考えが示されました。 次に、3のインターチェンジによる生活環境への影響の説明については、1の内容と同じく、まだインターチェンジの規模や構造も決まっていない中では、実際に住民生活にどのような具体的な影響が出るのか示すことはできません。道路計画沿線の皆様の不安を解消するには、やはり、できる限り早期に調査や検討を進めるほかないと思います。 以上のことから、陳情者の皆様のお気持ちはおつらいことを十分理解するところでありますが、道を造るためには住宅や田畑を全く通らないわけにはいきません。県と市は共に連携を図りながら、できるだけ早期に調査や検討を進め、今後も引き続き地域の不安に耳を傾けて、より一層住民の皆さんに分かりやすい丁寧な情報提供をお願いいたしまして、私からの反対討論といたします。 議員の皆様の御賛同をよろしくお願いいたします。 ○議長(二條孝夫君) 次に、大和幸久議員。     〔12番(大和幸久君)登壇〕 ◆12番(大和幸久君) 陳情第17号 地域高規格道路松本糸魚川道路」起点部に関する陳情に賛成の立場から討論いたします。 賛成する主な理由は、起点地域に当たるとされる住民にとって、起点部の詳細が分かる地図など具体的な情報が提供されていないこと、2点目は、インターチェンジが与える生活環境への影響などの情報提供、説明がないことについて、速やかな説明を求める陳情であり、至極同意できるからであります。 1点目、問題は、長野県が細いルート帯を明らかにするときは、ルートの決定が前提になると説明していることであります。 幅の広いルート帯では、より分かりやすいルート帯を持てるのは当たり前ですけれども、条件をつけるようなやり方では、余計住民の不安をあおるだけで、ますます住民の合意形成からは遠くなってしまうのではないでしょうか。この点の改善を、市長から県に強く働きかけていただくよう要望しておくものであります。 2点目、県は、今までの説明に出されたルート案とは別のルートを検討していることをうかがわせる説明をしました。他のルート案があるなら、早く住民に説明すべきであります。 3点目、上一若松地区をインター起点とした盛土構造では、周辺住民が暮らす住民の生活環境の低下、例えば当たり前であった美しい北アルプスの山並みが望めなくなるなど、周辺で暮らしてきた住民の暮らしに与える影響について、何の評価方法も示されていないことです。直ちに評価項目に加えて、評価結果を住民に説明すべきであります。 4点目、いまだに木崎湖以北の現道利用がどのようなものになるのか、何の具体的な説明もなされないまま、市街地ルートの決定をもって木崎湖以北のルートも自動的に決まってしまうという説明については、これほど地域住民の意向を無視した行政の対応は極めて異例だということを初めに指摘しておきたいと思います。このような対応の仕方で、関係住民の同意など、到底取りまとめることできることはないことを指摘しておきたいと思います。 このような住民の指摘に速やかに真摯に対応していかない限り、住民の同意はますます遠くなることを指摘して、本陳情に賛成の討論といたします。 ○議長(二條孝夫君) 次に、大竹真千子議員。     〔2番(大竹真千子君)登壇〕 ◆2番(大竹真千子君) 陳情第17号 地域高規格道路松本糸魚川道路」起点部に関する陳情につきまして、原案に反対の立場から討論いたします。 本陳情は、令和3年9月に県から示された地域高規格道路松本糸魚川連絡道路、大町市街地区間のAルート帯のイメージ起点部において、畑や住居がルート帯の100メートルの範囲に該当し、また、その地区の8割以上の住宅がインターチェンジの部分に含まれることから、現在の生活に大きな影響が及ぶものと考え、該当する地域の住民と地権者に対して、地区及び地権者に個別で不安や疑問に応え説明するよう、県と市に議会として要望することを求めるものとなっており、主に3つの項目について要望されております。 初めに、住宅地図上にAルート帯起点部を示した地図の提示を求められております。まず、住宅地図にルートを落として説明をするのは、おおむねルートが決まったところで示されるものであると思います、現段階では、評価項目について議論をする段階であり、現在の段階の中で住宅地図への落とし込みはできないものと私は認識しています。 そして、この作業は、現段階でしますと、確実性のない話の中で個人のお宅や事業所名が示されることになり、土地建物を所有する方々の不安や懸念を一層あおることになるものと考えています。これにより、本来進めなければならない評価項目の議論に支障が及ぶことが懸念されます。 また、100メートル幅のどの位置に道路ができるかもまだ決まっていない中で、土地所有者や住宅をお持ちの方に対して地権者として説明に当たるということは、該当者が確定されている状況でもない現段階では、行政側でも困難であるものと考えます。ましてや、土地所有者を確認する調査についても、現段階では始まっていないとお聞きするところであり、住宅地図上に示すことは時期尚早であると考えます。 次に、起点部が選ばれた根拠と複数ルート帯が示されない理由について説明を求めるとする項目については、事業主体である県が様々な観点を踏まえ、起終点を検討して示したものであり、ルート帯案を基に、まずは評価項目の議論を進めている現段階では、広く意見を聞いている状況であり、起点部の位置や複数ルート帯の検討経過についても、今後説明に加えていくと聞いています。 さらに、3つ目の項目として、インターチェンジによる生活環境への影響について説明を求められていますが、道路構造やインターチェンジの構造などを明確に示すことができない現段階では、生活環境への影響については、まだお示しすることができないものと考えます。 本陳情につきましては、陳述者のお気持ちは察するところではありますが、私としては時期尚早であると考えます。まずは次の段階に進み、比較評価の状況を注視しながら、絞り込みの段階へと移行したところで適切かつ分かりやすい情報提供に努めていただくこととし、該当する地域にお住まいの方々への理解を深めるとともに、合意形成に向けて、県と市の一層の取組が図られることを強く希望し、原案に反対の討論といたします。 議員各位の御賛同をお願いいたします。 ○議長(二條孝夫君) 以上で通告による討論は終わりました。 陳情第17号について、他に討論はありませんか。高橋正議員。賛成ですか、反対ですか。 ◆11番(高橋正君) 賛成です。     〔11番(高橋 正君)登壇〕 ◆11番(高橋正君) 陳情第17号について、私は賛成の立場から討論いたします。 先ほどから反対討論の中で、心情は分かるとか、理解できるような話をしておられますが、それならいっそ賛成をしてもらったほうがいいんじゃないでしょうか。 私は、今後周辺の皆様へのケアをしっかりしなければならない問題だと、この陳情書を見て認識を強くいたしております。 大体、この期に及んでまだ詳細を出せない、民主主義の根幹に関わるんじゃないでしょうか。今朝の信毎の記事、阿部知事4期目の県民世論調査を見ました。「身近に感じている」が36%止まり、「遠い県政」と書かれておりました。「分かりやすい説明」を県民の50%が望んでいるともありました。私も全く同感であります。 民主主義は、そもそもきっちり説明をして理解を求める。そして、最後はベンサムの言った「最大多数の最大幸福」に収まる、これが本来の姿であります。 この高規格道路にしましても、確かに表向きは説明会になっておりますが、いろいろ話を聞いてみますと、実態は、映像とか具体的な状況判断ができる資料を示しての分かりやすい説明会ではなかった。単に県が一連の工程として義務的作業を形式的に続けてきただけで、一方的な報告会のように感じていると。恐らく高規格道路に賛成の皆様も、実はより詳しい説明を求めているんじゃないでしょうか。いまだに議員ですら、建設賛成ではあっても、建造されるものの詳細を熟知せず、いろいろな意見をいろんな場所で言っておられる。しっかりとした説明がなければ、それぞれに具体的なイメージを描くことはできないわけであります。 ここで一つ、はっきり申し上げれば、この陳情にある上一北部地区の箇所では、私が主張している平地区の現道利用・土盛り反対とは明らかに相違しておりまして、オリンピック道路と国道とが交差し、誰が見ても、この場所では現道利用はかなり危険である。立体交差を選択せざるを得ない状況ではないかと。 県は信念を持って、この箇所では立体交差がどうしても必要である、また、どうしても地域の皆さんに御迷惑をかけることになると、はっきり堂々と住民の皆さんに説明すべきじゃありませんか。この部分では、市街地への誘導や東山観光など、観光立市である大町市の個々の観光拠点への誘導などにも、できるだけ有利な立体構造としていただかなければなりません。この辺りで市内へ引き込む必要があるわけであります。 住民の皆さんにしっかりと説明をしていただき、今後建設に至るまでの過程で、それぞれの分野で十分なケアをお願いしておきたいと思います。そして、この陳情への賛成討論といたします。 どうかよろしくお願い申し上げます。 ○議長(二條孝夫君) 陳情第17号について、他に討論はありませんか。中村直人議員。賛成ですか、反対ですか。 ◆1番(中村直人君) 反対です。     〔1番(中村直人君)登壇〕 ◆1番(中村直人君) 原案に反対の立場から討論させていただきます。 現在、前の討論において批判も出ましたが、私としては、気持ちが分かるとか気持ちを酌めるということは、非常に重要な観点でないかと思っております。なぜかといいますと、民主主義という言葉も出ましたが、民主主義のプロセスである以上、やはりどちらかの意見が反対のみ、住民全員が反対、あるいは住民全員が賛成ということは、非常にむしろ珍しいことなわけですね。その中で、やはり議論を尽くしながら、他の意見側に気持ちを寄り添うと、これは非常に必要なプロセスだとむしろ思っております。 また、反対ということで私、出てきたわけですが、それは、やはり1番の、こちらの陳情の地図を示すことというのが難しいということを考えるからです。まだルートが決まっていない以上、こちらの用地も当然決まっていないわけで、その中でルートを示す、これは、ほかの反対討論をした議員の話の中にもありましたが、非常な混乱を生むと思います。その土地を誰が取得するのか、自分のところはそのために用地を売る必要がある、そういった議論が現在の時点でやはり始まってしまうというのは、逆に無為な混乱を生むと考えるわけですね。 一方で、まさに最初に言ったように、気持ちは分かるということで、ぜひ今後もそういった気持ちに寄り添いながら、丁寧な説明とか、怖いという方たちに寄り添うようなプロセスというのはぜひ進めていただきたいと思います。 以上で私の討論を終わりにします。 ○議長(二條孝夫君) 他に討論はありませんか。     〔発言する者なし〕 討論なしと認めます。 以上で陳情第17号の討論を終結いたします。 続いて、陳情第18号について、討論の通告がありますので、順次発言を許すことといたします。 最初に、大厩富義議員。     〔15番(大厩富義君)登壇〕 ◆15番(大厩富義君) 陳情第18号 松本糸魚川連絡道路に対する住民意見の集約について、原案に反対の立場で討論します。 この陳情は、松糸道路に関して県の説明が不十分であること、市議会が役割を果たしていないとした上で、1、説明時に集まった市民の意見の全文を建設事務所から入手せよ、2、それができない場合は市民の意見集約をせよ、3、その意見を分析し、最適ルート案を意見書として県に提出せよ、4、これを幅の細いルート帯が決まる前に実施せよとしているものであります。 1、2、3については、県が現在進めている方法と公表の仕方で何ら問題はないと認識をしていますので、必要ないと判断します。 4については、県の事業であり、県は時期が来たら必要な情報を公表すると思われますので、必要ない。 なお、昨年12月の陳情では、道路建設に不安や心配があるとのことから、関係する市民の心情を配慮し、県へ丁寧な説明をするよう要請しています。それらを含め、県は令和3年9月以降の住民説明会は各地区で16回も開催しており、説明会が不十分だとは認識していません。 また、大町市議会の対応につきましても、議会制民主主義にのっとり議会活動をしているものであり、市民の代表として正当に運営していると認識をしております。 以上の見解から、この陳情については原案に反対の討論といたします。 以上です。 ○議長(二條孝夫君) 次に、平林英市議員。     〔10番(平林英市君)登壇〕 ◆10番(平林英市君) 陳情第18号 松本糸魚川連絡道路に対する住民意見の集約についての陳情を採択に賛成する立場で討論をいたします。 この陳情の願意は、県の松糸道路の説明は不十分であり、松糸道路で影響を受ける市民の意見が全く計画に反映されていない。市議会は市民の代表として、県に市民に与える影響を最小限にとどめるよう求めてほしい。また、市民の生活と環境を守るために意見を真摯に聞いてほしいとの内容であります。 こんな当たり前の陳情が不採択になることが不思議であります。そもそも大町市の未来を考える会は、このような内容の陳情を何回も繰り返しておりますけれども、全て不採択になっております。今までの陳情を見ても、根本的に松糸道路建設に反対しているわけではありません。今までの建設に対する市民から出た意見を建設事務所から入手して、松糸道路が市民に与える影響が最小限になり、多くの市民に最適な道路になるような方策として、意見書を県に上げてほしいとの内容になっています。 9月1日の全員協議会で大町建設事務所より、地区別に行われた3月から6月までの説明会で市民から寄せられた意見92項目が出されました。しかしながら、市民から出されたそれぞれの地域を反映した、いろいろの思いが込められた意見が事務的に一くくりにまとめられているものであり、市民が共有できるものにはなっていません。したがって、県は全文を示すことは当然であります。 大町市は、県と連携している立場から、説明会で出た意見が正しく反映されているものかどうか、市民の立場で点検することが求められております。さらには、大町市全体となって市民の意見や思いを集約することに努め、市民が合意できる道路となるような対応・方策を県に要請する姿勢が求められております。市民の意見を反映できる道路を求めているわけですから、本当に私は妥当な陳情であると思います。 当初国は、高速道路から外れた地域を網羅する地域高規格道路として、松糸道路を候補路線に決めたわけです。私が説明を受けた二十数年以前当時は、通行料金は無料で、4車線80キロ走行の自動車専用道路と聞いておりました。しかし、現在は一般道路も改良されて、そんなに渋滞も起きないことから、住民生活も変わったこと、環境への影響などを考慮して、地域高規格道路の構造の規格を国や県が引き下げております。 現に木崎湖以北では、現国道を活用して平面交差、また信号も考えられる、そして60キロ走行を保てる、そういう道路となるように計画されています。このように、時代とともに計画も変わってきております。安曇野市から大町市の入口までは2車線で、追越し車線が2か所設置されて、計画できております。これは上下であります、上下に2か所ということです。 市内西側のルート帯に入ると、いきなり高さ6メートルに及ぶ盛土の計画です。これでは誰でも、山紫水明で山岳眺望の大町市の環境を損ねてしまうと考えます。さらには地域分断が起こり、隣に行くにも大変だ。また、苦労して守ってきた先祖伝来の田畑を取られてしまうと考えるのは自然ではありませんか。現道を改良して環境に配慮する、なおかつ市民にとって最適な道路建設を要望した陳情でもあります。 いずれにしても、願意にあるように、市議会は、大町市が主体となって、市民に利益のあるよりよい道路となるように県に働きかけていただきたい、そのためには説明会で出た多くの市民意見を公表していただきたいと、そういう陳情でもあります。 私は妥当であり、採択することを求めて、討論を終わります。 ○議長(二條孝夫君) 次に、岡秀子議員。     〔14番(岡 秀子君)登壇〕 ◆14番(岡秀子君) 陳情第18号 松本糸魚川連絡道路に対する住民意見の集約についての陳情、この陳情につきまして、原案に反対の立場から討論いたします。 本陳情は、6月定例会に同陳情者により提出された陳情が不採択になったことを受け、行政側による説明の充実と広く意見を聞くことを求め、再度陳情したものであります。陳情者からは、県の説明は不十分であり、市民の意見が反映されていない。いまだ幅の細いルート帯案が決められた経緯や理由が明確に示されていない。また、安曇野市の対応と比べ、大町市はその責務を果たしていないなどとし、議会から大町市に意見書を提出することを求めるもので、これら3つの課題を掲げ、陳情しております。 初めに、県の説明は不十分であり、市民の意見が反映されていないについては、これまで県と市は、昨年9月から第2段階として、幅の細いルート帯案と評価項目の設定について住民説明会を実施してきており、6月までに16回、29地域の住民492名の出席があったと聞いております。また、市の説明では、個別の相談にも対応されております。 県は、昨年9月から12月までを1回目とし、その後、住民の意見から、より丁寧な説明を加えて2回目の説明会を3月から6月まで実施、本定例会全協での県の説明によりますと、さらに分かりやすいフォトモンタージュ画像や上空からルートを映した映像を加えた説明会を3回目の説明会として、10月末に予定していると報告がありました。県は一歩ずつ確実に、住民の意見に対応した丁寧な説明の場をつくってきていると考えております。 次に、いまだ幅の細いルート帯案が決められた経緯や理由が明確に示されていないとの課題については、西ルート帯の範囲の中で、道路構造の基本である道路構造令による設計条件や道路計画に配慮すべきコントロールポイントを調査し、広いルート帯の設定時の評価を基本に3ルート帯案を検討してきたと、説明会でも明確に説明されてきております。幅の細い3ルート帯の評価にも反映していきたいと意見をお聞きしている状況と聞いており、その評価を注視していきたいと考えるところであります。 続いて、安曇野市の対応と比べ、大町市はその責務を果たしていないとの課題についてですが、平成23年当時に県が長野県と高瀬川右岸道路との接続道路として検討した2ルート帯について、県の評価によりBルート帯案としたことに住民から反対があり、平成30年から仕切り直したとされております。この間、平成25年に、国が示すプロセスガイドラインに基づき、市民の意見を聞きながら進める手法により、ルートの再検討をされてきたとされております。その過程において、安曇野市は平成30年9月に住民から意見集約を行い、7つの項目に取りまとめ、再検討するよう県へ要望したと聞いております。 大町市の場合は、当初より国のガイドラインに基づき、住民説明をし、意見を聞きながら進めてきております。市としての責任を十分果たしてきていると理解しております。今後も県と連携し、住民に寄り添って、意見の集約に努めていただきたいと考えております。 本陳情につきましては、これまで市は県と共に、住民への丁寧な説明や意見をお聞きしながら、できる限り分かりやすい説明を県へ働きかけてきているものと、私自身、認識しております。次の段階に進み、さらに分かりやすい説明を繰り返していくことで、地域住民がより理解を深め、合意形成に向け、県と市の一層の取組が図られることを強く希望し、原案に反対の討論といたします。 議員各位の御賛同をよろしくお願い申し上げます。 ○議長(二條孝夫君) 次に、大和幸久議員。     〔12番(大和幸久君)登壇〕 ◆12番(大和幸久君) 陳情第18号 松本糸魚川連絡道路に対する住民意見の集約についての陳情に賛成の立場から討論いたします。 本陳情の中で一番問題があると思われることは、この間、長野県が行った地域自治会を中心に行った住民説明会の中で出された住民意見の要旨が公表されましたが、住民側は出された意見の全部を公表すべきだとして、出された意見の全部公表を求めて情報公開請求をしたところ、プライバシー保護を理由に情報公開を県は拒否してきました。 個人が特定できるような部分についてはマスキングをして公開することは当然可能で、他の情報公開請求では、このようなマスキングを行った上で公開される事例が一般的であります。なぜ県は、このケースだけ、できない理由にならないプライバシー保護を盾に非公開とするのか、理解に苦しむところであります。この非民主的な対応は、まず改めなければなりません。 陳情者らの調査によれば、大原地区の住民から出された、昔から苦労して農地や文化をつくってきたが、この道により分断されてしまう。また、常盤上一の住民からは、なぜ住宅の横なのか、生活を犠牲にしてよいのかという意見、さらには借馬の住民からは、自治会で整備されたふれあいパークなどの憩いの場が壊れてしまうなどの意見が出されましたが、これが掲載されていないことが明らかになっていると指摘をしております。 このような長野県の意図的な一部住民意見の抹殺行為があるとすれば、この対応こそ住民の不信感を増幅し、住民の納得や合意などを得られることは、ますます遠くなってしまうのではないでしょうか。市長には、このようなことのないよう、長野県の担当者に速やかに改めることを強く求めておきたいと思います。 さらには、寄せられた住民意見については、県の見解、回答がありません。ならば、大町市がこの調査をし、暮らしやすいまちづくりにとって高規格道路の在り方はどのようなものになるのか、率先して住民の意見を聞いた上で集約し、長野県に届けてほしいと思います。 そして、この作業は、幅の広いルート帯が決まる前に実施してほしいという陳情者の要望については、大町市には、十分耳を傾けて実行されるよう県に要請していただきたいと思います。この点については、大町市の担当部長から、住民の不安や不信感につながらないように十分に県に説明責任を果たすよう伝えてきたいという見解が述べられております。 10月後半から予定されている住民説明会では、住民から出されている是正要求に丁寧に応えた上で、県及び大町市がその説明責任を最大限に配慮して取り組まれることを求めて、賛成討論といたします。 ○議長(二條孝夫君) 次に、一本木秀章議員。     〔13番(一本木秀章君)登壇〕 ◆13番(一本木秀章君) 陳情第18号 松本糸魚川連絡道路に対する住民意見の集約についての陳情につきまして、原案に対して不採択にすべきとの立場から反対討論を行います。 本陳情は、さきの6月市議会定例会において同陳情者より提出された陳情の不採択を受け、改めて行政側による説明の充実と広く市民の意見を聴取することを求めて陳情されたもので、陳情者からは、市民の意見が反映されず、現状のルートのルート帯案が決められたことや、かつて県に対しルート案の再検討を要望した安曇野市の対応と比較して、市はその責務を果たしていないことなどについて、課題として挙げております。 また、これらを踏まえて、市が改めて市民の意見等を集約し、道路が市民に与えるネガティブな影響が最小限になるよう、独自に分析を行い、市民が最適と思えるような対応や方策を意見書にまとめて県に提出することについて、市に対して、議会として意見書の提出を求めているものであります。 昨年9月に県が事業主体として、様々な観点や調査に基づく技術的な見解を選定・公表した3つのルート帯案は、現在、県と市が連携し、地域の意見や要望を酌み取りながら、各ルート帯案の評価事業に着手しているものと理解しており、このことは、まさに陳情者の意図するものと相通じた取組であると認識しております。 一方、安曇野市は、平成23年に県が独自にルート案を選定・公表したものの、地域からの多くの反対を受け、事業が一時硬直化した経過を踏まえ、市が平成30年にルート案の再検討を県に要望して以降、当市と同様に、国のガイドラインに基づく市民参加型の策定プロセスとしてルート検討を仕切り直したもので、私自身、この点と比較しても、当市における取組は適切な事業手法であると理解しております。 また、現状県は、各ルート帯案の評価や検討結果について具体的に示していない状態にあり、この重要な作業が完結していない段階で、市が市民の意見や要望を集約し、かつ独自に分析することは、県が現在主体的に取り組む高規格道路としての安全性や機能性を確保する観点が抜け落ちてしまうことが懸念され、私としては適切な事業手法とは言い難いと考えております。 陳情者が求める行政側による説明の充実と広く意見を聴取することは大変重要な取組であるとともに、これまで県より示された情報量だけでは市民が十分に理解している状況にないことは、陳情者同様、私自身も感じるところであります。今後さらに県と市が連携を深め、市民の意見を真摯に聞き取り、これに適切に応えていくための具体的な調査や検討を進めていくことが、今必要とされる取組ではないかと思います。 以上から、今後も引き続き地域の合意形成に向けた丁寧な説明に基づく具体的な話合いの積み重ねが図られることを強く要望し、私からの反対討論といたします。 議員各位の賛同をお願いいたします。 ○議長(二條孝夫君) 以上で通告による討論は終わりました。 陳情第18号について、他に討論はありませんか。高橋正議員。賛成ですか、反対ですか。 ◆11番(高橋正君) 反対です。     〔11番(高橋 正君)登壇〕 ◆11番(高橋正君) 先ほどは少し興奮して、マスクを忘れていっちゃいまして。 先ほどまで、皆さん、まだまだ具体的な中身は分かっていないというようなことをおっしゃっていますし、また、今の一本木議員も、ぜひ細かい説明をと、きちっとした説明をしていただきたいと、これは歓迎すべき言葉だなというふうに思いました。 しかし、まだ県は細かいことを決めていないんでしょうか。実はほとんど決まっていると思うんですよ。今年の春頃にはもう決めるというような。一応ちゃんとしたお役所ですから、決めればそれを実行に移すから、かなり細かい部分まで決めてあると思うんです。だから、本当に説明をきっちりしてもらわなきゃならないというふうに思います。 それから、この陳情にある会議ですが、私も出席をしておりまして、かなりな人数が集まりました。その日は、共産党の皆さん、都合が悪いということで出てきておられませんでしたが、青木・中綱地区からも、地区の役員を務めたりされた方が出席されまして、本当に心配をしており、もっと詳しく教えてもらえないかなという意見を言っておりましたし、このくらいな質問だったら、恐らくすぐ答えられるなという質問が8割でした。したがって、なぜ答えが出てこないのかということが私は疑問でなりません。 なぜそれで、この陳情に反対かといいますと、もう大分前の会議でして、その会議の中で、これだけ分かりやすい質問はないなというものが出されたにもかかわらず、ちゃんとした答えができない、黙っているだけです。そして、整理した質問書を手渡されて、ちゃんとお答えくださいと言った。そして、それはちゃんと手渡された。それで、彼らも頭を下げて帰っていきました。それなのに、いまだに全然ないということは、もうこれは陳情された方々、こんなの諦めたほうがいい、これは。 今はとにかく、土盛り新設がいいか悪いかというところが一番の焦点になっているんじゃないかと私は思う。どうか、あまり力を拡散してしまわないで、多正面作戦を展開しないで、一つこのオリンピック道路を外して土盛り新設を造ろうとするものについて、きっちりと話合いをし、詰めていっていただきたい。 私は、いずれにしても話合いがまとまれば、それに従うつもりでおります。ただ、あまり細かく面倒な陳情を出されるより、すぱっと絞ってやっていったらどうでしょうか。 したがって、私は、この陳情に対しては反対をしたいと思います。申し訳ないが反対であります。 以上です。 ○議長(二條孝夫君) 陳情第18号について、他に討論はありませんか。     〔発言する者なし〕 討論なしと認めます。 以上で陳情第18号の討論を終結いたしました。 それでは、これより採決を行います。 総務産業委員会付託の陳情第17号に対する総務産業委員長の報告は不採択です。 したがって、原案について採決いたします。 本陳情を採択することに御賛成の方の挙手を求めます。     〔少数挙手〕 挙手少数であります。よって、陳情第17号は不採択とすることに決しました。 次に、陳情第18号に対する総務産業委員長の報告は不採択です。 したがって、原案について採決いたします。 本陳情を採択することに御賛成の方の挙手を求めます。     〔少数挙手〕 挙手少数であります。よって、陳情第18号は不採択とすることに決しました。 続いて、社会文教委員会付託の陳情第16号について、社会文教委員長の報告を求めます。社会文教委員長。     〔社会文教委員長(平林英市君)登壇〕 ◆社会文教委員長(平林英市君) 当委員会に付託されました陳情について御報告いたします。 陳情第16号は、大町スケボークラブ代表から提出された中級・上級向けのスケートボード練習場の整備を求める陳情であります。 委員から、現在のスケートボードパークの現状と施設管理の方法について質疑があり、行政側から、文化会館敷地内に設置しているスケートボードパークは初心者向けであり、青少年の遊びの場としての位置づけである。施設管理は原則市が行っているが、団体も自主的に美化に努めるなど管理を行っている。仮設の構造物の設置要望があった場合は、事前に図面を提示させた上で、内容を確認し、許可しているとの説明がありました。 委員から、中級・上級の練習場を整備することとした場合の規模はどのくらいかとの質疑があり、行政側から、中級から上級までの幅が広いため、専門家による設計が必要となる。また、オリンピック選手の練習に対応させるためには、一定規模の場所と多額の経費が必要となり、容易には着手できない。整備することとなった場合は、関係者と十分協議していくことになるとの説明がありました。 委員から、スケートボードはオリンピック種目にも採用され、遊びからスポーツへ発展した。当市ではスノーボードも盛んに行われており、夏季の練習としてスケートボードを取り入れているとも聞いていることから、当市のスポーツにふさわしい競技であり、願意は妥当であるとの意見がありました。 以上、主な審査概要について御報告いたしましたが、慎重審査の結果、全会一致で採択し、市長に送付するべきものと決定しました。 以上で報告を終わります。 ○議長(二條孝夫君) 社会文教委員長に対し、御質疑はありませんか。傳刀健議員。 ◆3番(傳刀健君) 文化会館の駐車場東側にある現在のスケートボードパーク、スケートボードの練習場のことで、ちょっとお伺いしたいんですけれども、先ほどの委員長報告の中にも話は若干ありましたけれども、現在の施設において、管理運営上の課題として、現状と課題、その辺もう少し詳しく、行政からどのような説明があったのかお伺いします。 ○議長(二條孝夫君) 社会文教委員長。 ◆社会文教委員長(平林英市君) 今の質疑では、安全上の管理についての質疑だと私は思いました。 行政はこのような答弁をしております。体育施設、特に利用のルール、ヘルメットをかぶることなどが重要、どのスポーツでも危険を伴うから、そのスポーツを行う際のルール、安全の義務というのは、やる皆さんが当然あるわけで、我々はそのルールを守っていくということを徹底すること、それから施設自体は、例えば不備があって、構造が壊れたということで、けがが起こることのないように管理はいたしていますという答弁がありました。 以上です。 ○議長(二條孝夫君) よろしいですか。傳刀健議員。 ◆3番(傳刀健君) 大変失礼いたしました。 そうですね、安全上のことでちょっとお伺いしたいんですけれども、それでは、新たに今度、陳情の中にありますような形で、中・上級者用のパーク、練習場が設けられることとなった場合において、今現状の施設も含めてですけれども、先ほどの課題解決について、委員会の中でどのような話があったのかお伺いします。 ○議長(二條孝夫君) 社会文教委員長。 ◆社会文教委員長(平林英市君) これについても、行政側からの答弁に従って報告いたしますが、今後はスポーツ課の移管になることを検討していると、こういうことがありました。そして、先ほどもちょっと報告しましたが、実際、中級・上級のボードパークということを整備するとなりますと、いろんな非常に難しい問題があると。中級から上級まで非常に幅が広くて、専門家の設計が必要になり、今、木造でいろいろやったりしていますが、本来はコンクリート造りのパークになります。 そういうものになりますと、当然、設計だけでも数百万円、それから、パーク自体の施工費は、当然何千万円という大きな施設になります。億を超える場合もあります。当然、場所的にも今の場所では無理でしょう。 実際、本当にオリンピック選手が練習するような、そういうことを目指す施設となると、相当規模が大きくなります。これは、現在前向きでという、先ほども言いましたけれども、いろんな関係者の方々と様々な協議をしていかないと、これはとても簡単に着手できるものではないと、こういうような答弁がありました。 以上です。 ○議長(二條孝夫君) いいですか。 他に質疑はありませんか。     〔発言する者なし〕 お諮りいたします。この辺で質疑を打ち切ることに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。 討論はありませんか。     〔発言する者なし〕 討論なしと認めます。 以上で討論を終結いたします。 これより採決を行います。 社会文教委員会付託の陳情第16号について、社会文教委員長報告どおり採択し、市長に送付することに御賛成の方の挙手を求めます。     〔多数挙手〕 挙手多数であります。よって、陳情第16号は採択し、市長に送付することに決しました。--------------------------------------- △日程第4 閉会中の継続審査及び調査申出--------------------------------------- ○議長(二條孝夫君) 日程第4 閉会中の継続審査及び調査申出を議題といたします。 議会運営委員長及び各常任委員長から、目下各委員会において審査及び調査中の事件について、会議規則第112条の規定により、お手元に配付のとおり継続審査及び調査の申出があります。 お諮りいたします。各委員長からの申出について、閉会中の継続審査及び調査を認めることに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。よって、各委員長からの申出のとおり、閉会中の継続審査及び調査を認めることに決しました。 以上で、今定例会に付議された案件は全て終了いたしました。 ここで、市長より挨拶を受けることといたします。市長。     〔市長(牛越 徹君)登壇〕 ◎市長(牛越徹君) 9月定例会の閉会に当たり、一言御挨拶を申し上げます。 本定例会におきましては、御提案申し上げました報告案件、条例案件、予算案件並びに令和3年度決算に加え、追加提案の人事案件を含め、いずれも慎重かつ御熱心な御審議をいただき、全て原案どおり御議決、御承認をいただきました。ここに厚く御礼申し上げます。 本会議並びに常任委員会、決算審査特別委員会における御審議の過程でいただきました貴重な御意見や御提言につきましては、今後の市政運営に十分反映させてまいる所存でございます。 さて、新型コロナウイルス感染症につきましては、第7波の感染拡大に伴い、今月9日に国内の累計陽性者数が2,000万人を超えましたものの、ピークは越え、新規陽性者は減少に転じております。また、県内におきましても、感染状況は一時期に比べ落ち着きを見せており、確保病床使用率が継続的に50%を下回ったことから、13日に医療非常事態宣言を解除し、医療アラートを医療特別警報に切り替えるとともに、木曽圏域以外の全圏域の感染警戒レベルを6から5に引き下げました。 当市におきましても、第7波では第6波を上回る感染の拡大となりましたが、今月に入り新規陽性者数が断続的に増減を繰り返しており、引き続き基本的な感染防止対策を徹底するとともに、オミクロン株及び従来型に対応する2価ワクチンの早期接種を要請するなど、周知・広報に努めてまいります。 こうした中、10日、11日の両日、市内の竈神社において例大祭が開催され、3年ぶりに打ち上げ花火や総代等による市中行進などの奉納行事が行われ、町なかににぎわいが戻ってまいりました。また、仁科神明宮におきましては、今月17日から25日まで、県の元気づくり支援金を活用し、黒部ダム完成60周年プレ事業としてライトアップイベントを開催しており、来月29日からは、紅葉の名所であります霊松寺に会場を移し、実施することとしております。 これら歴史的建造物と光が織りなす幻想的な空間を、観光客を含め多くの皆様に御覧いただくことを期待するとともに、地域の魅力ある観光資源を最大限に活用し、引き続き宿泊客の増加や滞在時間の延伸による消費の拡大につなげてまいります。 さらに、国におきましては、今月末から観光支援策として全国旅行支援を開始する方向との報道もあり、こうした施策を活用し、ウィズコロナ・アフターコロナを展望した市民生活への支援や積極的な産業・経済対策の展開により、市の再生と持続可能なまちづくりの実現に向けて取り組んでまいります。 次に、持続可能なまちづくりにつきましては、来月をSDGsみずのわ月間と位置づけ、1日のオープニングイベントを皮切りに、アーティスト・イン・レジデンスや大町アルプスマラソンなどの行事を関連イベントとして開催いたします。また、29日には、SDGsと水に関するシンポジウムを実施し、SDGsに焦点を当てた市の取組について、広く市民の皆様に対し、周知・広報に努めてまいります。 こうした機会を通じて、市民の皆様に大町の水の持つ価値とその大切さを再認識していただくとともに、かけがえのない地域資源と美しく豊かな自然環境など、当地域の特色を内外に発信し、地域ブランドの振興による大町市の認知度及び魅力の向上を図り、持続可能な地域づくりにつながる交流人口、関係人口の創出に努めてまいります。 本定例会全員協議会におきまして御説明申し上げました小学校の再編につきましては、今月13日、20日の両日、市民説明会を開催し、評価の項目や内容等につきまして、多くの御意見や御提言をいただきました。今後、来月12日までパブリックコメントを実施し、これらの御意見などを踏まえ、必要に応じ、仮評価への反映を含め十分検討し、来月の教育委員会におきまして最終的な評価を行い、新小学校の校地を内定するよう、慎重に検討を進めてまいります。 結びに、今月に入り秋風が立ち始め、過ごしやすい季節に変わってきておりますが、朝夕と日中の寒暖差はなお大きく、議員各位におかれましては、健康に十分御留意いただき、市の限りない発展と市民福祉の向上のため、ますます御活躍されますことを御祈念申し上げまして、閉会の御挨拶といたします。 誠にありがとうございました。 ○議長(二條孝夫君) 私からも一言御挨拶を申し上げます。 本9月定例会は、8月30日に開会し、本日までの会期23日間にわたり、専決処分の承認、人事案件、条例案件、本年度補正予算案件及び令和3年度各会計決算案件につきまして、本会議、委員会を通して精力的に御審議をいただきました。 一般質問では14人の議員が登壇し、市長の市政運営をはじめ、第3回北アルプス国際芸術祭の開会に向けた課題や教育行政についてなど、市の政策について熱心な議論をいただきました。 ここに閉会できますことに深く感謝を申し上げます。 次第に秋の深まりを感じる季節となり、昼夜の寒暖差が大きくなってまいりました。議員各位、理事者、部長の皆様におかれましては、新型コロナウイルスの感染防止対策と健康には十分御留意の上、ますます御活躍いただきますことを御祈念申し上げまして、閉会の挨拶とさせていただきます。 以上を持ちまして、令和4年大町市議会9月定例会を閉会といたします。 大変御苦労さまでした。 △閉会 午後2時14分  以上会議のてん末を記載し、地方自治法第123条第2項の規定により署名する。   令和4年9月21日        大町市議会議長   二條孝夫        署名議員10番   平林英市        署名議員11番   高橋 正...